WEBで画像を使う際に注意する事

WEB上の画像

はじめに

前回の記事では、WEBでページを作る際の『文章』において気を付ける事をご説明しました。


WEB文章
WEBで文章を書く際に注意する事

『コンテンツの重複』『薬事法』『景表法』『著作権』『個人情報』などに注意し、オリジナルの文章をページを作成しましょう


文章を書く際に気を付ける事もたくさんありましたが、『画像』を使う際も注意する事がたくさんあります。

『画像』は、説明をわかり易くしたり、文字ばかりのページを見やすくしたり、リンクに使う際はクリック率に影響を与えるなど非常に重要な役割を果たします。

しかし、画像は使いたくても準備するのが手間という難点があります。

ネット上にある画像をぱっと拝借したくなりますが、そんな事をすると法律上問題になってしまう場合が多いです。

私も自分で画像を作る事がありますが、結構な時間がかかります。

中には、自分で撮影・作成した画像でも問題になるケースもあるため、サイト制作を行うには必須とも言える画像ですが、しっかりと知識を身に着けて使用しましょう。

著作権に注意

『文章』の時と同様、画像に関しても『私的利用の範囲』であるかが重要になります。

特にインターネット上に掲載されている画像などは、簡単にダウンロードする事が可能ですし、現在はスマートフォンでキャプチャする事も多いかと思います。

基本的にはダウンロードした『画像』を個人で見る分には問題ありません。

しかし、『例外』があります。

以前までは、『違法アップロード』されたものと知りながら、『音楽』や『映像』をダウンロードする行為は『違法』でした。

令和3年1月1日より、規制範囲が拡大され、インターネット上に『違法』アップロードされた全ての著作物を『違法アップーロードと知りながらダウンロードする行為』は違法となりました。

『漫画』や『雑誌』、『プログラム』、今回お話ししている『画像』や『写真』ももちろん対象となります。

話がそれてしまいましたが、『著作権の侵害』に当たる行為として、著作物をWEB上に公開してはいけません。

WEBサイトへの公開はもちろん、SNSにも掲載してはならず、『公衆送信権侵害』になってしまいます。

『著作権の侵害』を回避するためには、以下のような方法があります。

画像の準備方法

①自分で画像を作る

②自分で写真を撮影する

③素材サイトの画像(写真)を使う

④引用する

⑤許可を得る

①自分で画像を作る

自分でオリジナルの画像を作るのが安心安全です。

時間も手間もかかり大変ですが、私もブログ上で図で説明したい場合、画像を作る事があります。

注意していただきたいのは、他の画像を参考にする場合です。

法律事務所さんの著作権侵害事例を見ると結構な衝撃を受けます。

これで侵害になるの?と思う程異なる画像でも著作権の侵害になってしまい、賠償額も凄いです。

こんな事例を見てしまうと、画像を作るのも怖くなってしまいます。

②自分で写真を撮影する

自分で写真を撮影するのは比較的安全かと思いますが、『自分で撮影した写真でも問題』になるケースもあるため、この記事の後ろの部分も読んでいただければと思います。

③素材サイトの画像(写真)を使う

正直、素材サイトの画像を使うのが一番安全なのではないかと私は思っています。

しかし、素材サイトにも『規約』があるため、ルールに従って画像を使わせてもらいましょう。


素材サイト
商用利用可能な『無料』画像素材サイト7選

WEBで画像を使う際は、安全性の高い素材サイトの画像を使うのがおすすめ


上記の関連記事も読んでいただけると幸いです。

④引用する

『文章』の場合は、正しい使い方をすれば『引用』が使えるため、WEBで文章を書く際に注意する事の記事ではおすすめしました。

『画像』に関しても『引用』は使えるのですが、文章の際にもお話した、引用するためには、『その画像を使う必然性』が必要になるのですが、画像に関しては、この必然性の証明がかなり難しいです。

例えば、『写真』に関しては、手間と時間とお金をかければ同じような写真を撮影する事が可能なため、『必然性』が無い場合がほとんどです。

風景であれば、自分もその場に行けば似た写真が撮れますし、コーディネートの写真であれば同じ服を買えばコーディネートの撮影は可能です。

要は、手間や時間、お金をかけても自分では準備できない何かにしか引用は使えないため、かなり限定的な利用になるため、引用はできないという認識でも差し支えないのではないでしょうか。

⑤許可を得る

どうしても画像を使わせてもらいたい場合は、著作権の所有者に許可をもらって掲載するのも1つの方法です。

相手があまりにも大きいと相手にされない場合もあるかもしれませんが、私も許可をいただいて掲載した事があります。

許可をいただく際は、以下の事に注意しましょう。

  • 著作権者であるか確認する
  • 直リンクしない
  • 出典を明記する

画像を掲載しているサイトが、画像の著作権者とは限りません。

画像は権利者のわからない場合も多いですが、連絡する際は一度相手が著作権者の可能性が高いか考えてみましょう。

許可を得た場合、画像に対し直接リンクするのは避けましょう。

あなたのサイトに多くのアクセスが集まった際に、相手のサーバーに負荷がかかってしまうため、必ず画像を借りるか、ダウンロードして、自分のサーバーにアップロードするようにしましょう。

許可をいただいた場合でも、出典を明記したり、相手サイトへのリンクを貼るなどするのが印象が良いと思います。

合わせて、掲載したページのURLを相手方に送るなどした方が丁寧ではないでしょうか。

肖像権に注意

先ほど、『自分で撮影した写真でも問題』になる事があると書きましたが、そのうちの1つが『肖像権の侵害』です。

『許可』無く、人物が特定できる状態で写真を公開してはいけません。

人物の写真を扱う際は、特に注意しましょう。

『公共の場』で『たまたま写り込んでしまった』場合など肖像権の侵害に当たらないケースもあります。

撮影され公開されてしまった方の、心理的・社会的影響などを見て判断されるため、『明確な判断基準』が無いため扱いが難しくなります。

人物の写真を使いたい場面も多いかと思いますが、細心の注意を払い、ここでも『素材サイト』の提供している人物画像を使う方が安全性が高いかと思います。

パブリシティー権に注意

パブリシティー権は、著作権や肖像権、プラーバシー権に大きくかかわる権利です。

パブリシティ権(パブリシティけん、英: right of publicity)またはパブリシティの権利は、人に備わっている、顧客吸引力を中核とする経済的な価値(パブリシティ価値)を保護する権利を言う。

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

少し難しいですね。

先ほどの『著作権』や『肖像権』は、人格などの保護を目的とした法律ですが、『パブリシティー権』は、財産の保護を目的とした法律です。

パブリシティー権の対象は、主に『有名人』や『著名人』など、多くの人が知る人物で経済効果のある方の権利を守るための法律です。

『有名人』や『著名人』の方は、一般の方に比べ肖像権などの権利が緩いです。

『有名税』などという言葉があるように、例えば芸能人の方を見かけると写真を撮る方もいらっしゃるかと思いますが、勝手に撮影し、失礼に当たることはあっても訴えられるような事はそうありません。

しかし、一般の方を無断でいきなり撮影すると、犯罪行為になってしまいます。

人が撮影した有名人の写真をWEB上に公開すれば、パブリシティ権、肖像権の前に、『著作権』の侵害にあたるため、利用する事は当然できません。

ただし、先ほどの『肖像権の権利が緩い』事から、自分で撮影した有名人の写真であれば使える『可能性』はあります。

ここで登場するのが『パブリシティ権』で、有名人の写真を使って『利益を得る行為』を行った場合、『パブリシティ権』の侵害にあたる可能性が高いです。

有名人の方は、自分の写真などを専属的に使用させる権利があり、無許可に写真を利用し、集客や商品の宣伝などを行った場合、専属的に使用する権利者の利益を損ねる事につながります。

パブリシティ権に関しても『明確な判断基準』が無いため、無断でWEB上に掲載すると、『集客』という利益を得る可能性が十分にあるため、掲載はできない可能性が高いです。

WEB上には無断で掲載されたと思われる芸能人の写真などがたくさんあり、訴えられない場合も多いですが、違反である事には変わりありません。

ご使用される際は、十分に気を付けて下さい。

商標権に注意

私達の身の回りにある商品やサービスの中には、『商品名』や『ロゴ』などが商標登録されているものがあります。

商標登録する事により、第三者が類似する商品やサービスに無断で商標を利用する事ができないよう保護されています。

この商標権により、私達消費者は、安心して商品やサービスを購入する事ができますし、企業はブランドイメージを構築する事ができます。

WEBサイトを立ち上げる上で、『ロゴ』を作成しているサイトも多いです。

ロゴを作る上で注意したい1つ目は、この『商標権の侵害』です。

商標登録されているロゴをそのまま使うのは当然NGですが、言葉は悪いですが『パクっている』と判断された場合も商標権の侵害にあたります。

もう1つ気を付けていただきたいのが、『著作権』と『商標権』の所持者が別々の場合です。

ロゴのデザインを第三者に依頼し作成してもらい、商標登録を行った場合、著作権はデザイナーに、商標権は自身にといった状態になります。

この場合、自分に商標権があるにもかかわらず、WEBページにロゴを掲載しても良いですか?名刺にロゴを印刷しても良いですか?と毎回デザイナーの方に許可を得なくてはならなくなってしまいます。

デザインを依頼する際は、著作権を譲渡してもらうのが良いかと思います。

また、サイトのコンテンツ内で何らかの理由で、商標登録されたロゴを使いたい場合ですが、ロゴにも著作権があるものと無いものがあります。

既存のフォントで書かれた文字だけのロゴなどは、著作物にならない可能性が高いです。

文字に著作権が発生してしまうと、その商品やサービス名を文章上で使う事すらできなくなってしまいます。

とは言え、コンテンツ内でロゴを使う際も十分に注意しましょう。

景表法に注意

『文章を書く際に注意する事』でも登場した『景表法』は画像に対しても適用されます。

実際の商品やサービスよりも良く見せかける表示を取り締まるのが主な目的となる法律で、WEB上で商品を紹介・販売する際、実際の商品やサービスに対し『誇大』な表現を用いたり、『勘違い』させる表現を用いたり、当然ですが『偽った』記載などをしてはいけません。

例えば、『外国産』の商品にもかかわらず、『日本国旗の画像』などを掲載すると、『国産』であるかのような誤解を招く可能性があります。

掲載する事自体に問題の無い画像』であっても、使い方によって景表法違反になる可能性があるため、画像の使い方にも注意しましょう。

画像の解像度やサイズに注意

これまでの法律違反とは異なり、画像を使う際は『SEO対策』の上で注意する事があります。

検索順位の順位付けの要因の1つとして、『ページの表示速度』が挙げられます。

画像は、文章に比べファイル容量が大きく、ページの表示速度に大きな影響を与えます。

『不必要』に画像の解像度が高い場合や、サイズが大きい場合は、『適切』なサイズに変換する事をおすすめします。

詳しくは、


画像ダイエット
SEOに影響を与える表示速度改善【画像編】

検索順位に影響を与えるページスピードを改善するために適切な画像処理を行いましょう


の記事をご覧下さい。

記事作成日:2021.06.18